(映画パンフレット)『三つ数えろ』

  レイモンド・チャンドラー原作『大いなる眠り』を映画化、ハワード・ホークス製作、監督作品『三つ数えろ』(1946)

  原題「The Big Sleep」

  (出演)ハンフリー・ボガート、ローレン・バコール、ジョン・リッジリー、

  (音楽)マックス・スタイナー

・・今、思い起こすかぎり、自分の購入したパンフのなかで特に戦後間もなくなどの(B5判小型パンフ)を初めて購入した作品だと思う。それまで普通にA4サイズの薄いながら20頁ほどあるパンフを映画を観終わったりした時に普通に買ってたりしたのだが、テレビで観かけシネマショップという存在を知ってからは(同時に古書店にもパンフを売ってる店なども知ったりなど)過去に作品観たもの、まだ観てないが買っておこうと思ったモノ、等々パンフの世界を知ってからのち、こんな小柄なパンフもあるんだぁなど知ったりと、パンフの世界に引きずり込まれたものだった。そういうなか、思いつくに初めて購入したパンフじゃなかったかな・・と。

つい先程観た俳優なべおさみさんによるYOU TUBEのなかで初めて知ってびっくりしたんだが、なべさんのなんと映画パンフレット愛(普通にコレクターだね)の大きいことヨと感動。

そのなかで語られてたのに、戦後5円で売られてたパンフは各映画会社の宣伝部などがスポンサー集めから著名人への寄稿の発注など中身があったと。云われてみて、そうだよなぁと、戦後パンフには薬から飲食店から化粧品の店まであれこれ欄外に宣伝枠などあったりするが、実はパンフを作るにあたってのスポンサーによる大事なモノだったんだなぁと(見方がちょっとかわるくらい実感が)。

それに対して昨今のパンフの中身の薄いことヨ・・と(なべさんいわく海外から送られてきたモノの単に翻訳しただけじゃないか!って嘆いてたね)3000円するパンフを抱えてたね。

・・ホントそぅ。こないだも改めて『ヴィデオドローム』のユーロスペース制作のパンフをペラペラ読んでの中身の濃さ(昔のパンフのように出演者たちの経歴(写真つきでね)から作家や評論家などの寄稿やエッセイなどが2つ3つあったことなどまさに映画の教科書だったよね。今ではデザイン重視というのか、と云っても個人的にはアート性は強くなっても物足りなく感じるなどある。昭和の頃のパンフでも手描きの絵からハイライトカットのコラージュパターンなどバラエティに富んでた。)に満足したもんだったが、どうも年々値は高くなるわりには中身が乏しいと思われるものも少なくはない。正直どうしようかなぁ~と迷う時もある。

・・キッカケがなべさんのYOU TUBEだったが先日みた『ヴィデオドローム』のパンフとこの映画『三つ数えろ』が自分にとっての最初に買ったと思われる戦後小型パンフといういろいろ要素が混じるにわたって今回綴るにいたったが・・。

・・とにかく、なべさんに直にお会いしてでももっとパンフ話を聞きたいもんだね。