(映画パンフレット)『アンモナイトの目覚め』

 フランシス・リー監督作品『アンモナイトの目覚め』(2020)

 原題「Ammonite」

 (出演)ケイト・ウィンスレット、シアーシャ・ローナン

・・このあいだマキューアン原作「初夜」を読んでそのまま映画『追想』を観たせいか触発されて同著者原作「贖罪」(読み終わりしだい『つぐない』を観ようかと)を章ごとに毎日読んでるコロナ禍の現在、シアーシャ・ローナン目当てながら予告編のみの予備知識のなかでの鑑賞。

・・やはりと云うか、『キャロル』や『燃ゆる女の肖像』を連想。いやぁ~痛々しかったね。ふたり(シアーシャと共演のケイト)による性交もセンセーショナルだったけど・・やっぱり演奏会だな。じっとカメラ目線のメアリー(ケイト)の、あの、なんとも複雑なあの顔がすべてを表現してるあの時間・・自分も何度と同じような境遇に居たことか(しかも彼女と同じように居たたまれなくなって途中退席、途中帰宅したことか)。観ながらこっちもつらかったなぁ。

まさにあの境遇が独りぼっちの意でない、大勢のなかでのポツリ状態の孤独なんだよなぁ。ここでは自分は来るべきところではなかった状態。

・・ただ、この映画、シアーシャ・ローナン目的で観たつもりが完全にケイト・ウィンスレットにやられてしまった。登場のシーンから今後の大女優を思わせる、メリル・ストリープを思わせる風格あったね。

・・帰りに立ち寄ったTSUTAYAでなにかいいのがないかと見てみると、ずっと昔から買うしかないかと思ってた『生きていた男』や『ベビイドール』がレンタルされてる。いやぁ待っててよかった。・・と、来週借りようかと即決める。